会員ページ/2010-06-15

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  • ソナタ形式

ソナタ形式は

呈示部(A)→ 展開部(B) → 再現部(A`)

そこにコーダ(終結部)が通常付きます。

ABAの三部形式に、補足的に部分が付加されていると考えると分析しやすいですね。

呈示部→ 第一テーマ
   → 第二テーマ

と、テーマが2つあります。

展開部では主に呈示部の第一テーマの動機が使われ、葛藤、高揚などを表現します。

この、呈示部(第一第二テーマ)、展開部、再現部・・は、調性的にも関係があります。

  • 属調(5度上の調、ハ長調→ト長調 などの関係)、
  • 同主調(同じ主音から始まる調 ハ長調→ハ短調など)、
  • 平行調(同じ調号を持つ調  ハ長調→ イ短調など)

上記は一例ですが、このような関係性のある調性に転調するのですね。



ソナタ形式で出来ている曲を弾く時は、まず譜読みの段階で、言葉で形式の説明が出来るようにまとめてみましょう。

弾きながら分析しても、ピアノから離れて机の上でやってみても、どちらもよい勉強ですね。

行き当たりばったりの演奏と、形式、調性を把握した上で表現を考えた演奏では、説得力が違います^^

曲の物語性は、作曲家の意図(枠など)を読み取って、そこから自分の感情や意味を込めていくところから出てくるのかもしれません。