十色

十人十色。
お顔が違えば、それぞれ個性も違います。
速く簡単に学べる分野、苦手な分野も。違う。
今は、そのことをいつも考えながら仕事に取り組んでいます。

……………

昔だったら、出来ないところを見つけて「ああしなさい、こうしなさい」と言っていただろうなあと。
今日、年長さんを教えていて感じたことです。

テンポを揃える必要はあるけれど、今揃えたらリズムと勢いがなくなると判断したら、自由に弾かせます。

もう自由すぎて、かなり変(笑。。)だったりもしますが、数年後には、もう少々均整の取れた方が綺麗(多分ね。。)と気付くでしょう。

(でも、大人の目線で評価される場所に向けては、何とか整えます(^^))

この生徒さん、年長さんなのに、見様見真似で何と漢字をおんぷワークブックに書いていました。
ワークの音符が、カラフルな電車や車に変化したり、標識が書き込まれて漢字が書いてあったりも、します。

そして、「電車かあ、、読めてるのかな」と思いきや、何故かヘ音記号もト音記号も、広い音域の音がスラスラ読めるのです。

初見でも、スラスラ弾きます。「うわー、何で直ぐに弾けるの?」の問いに、「だって楽譜があるから」
まあ、もっともではあります。

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個性はそれぞれ。
こなすべき教本や、やるべきことの取捨選択、伸ばすべき部分も人それぞれ。

「取捨選択」は勇気が要りますが。
苦手なものは苦手なので、時々脇に置かないと。得意なところまでが潰れてしまうこともあると思うのです。

唯一、私が「こうした方が良い」と言ってしまうこと。
外せないのは「取り組む姿勢や、学ぶ際の心持ち」だけでしょうか。

学習は、やはり学ぶ側も自発的でないと。。中々身につきません。