7/28、29は、長野県ピアノコンクール予選、上田市サントミューゼ会場。
中学生がエントリーした、7月中旬の岡谷会場に引き続き。
小学校5、6年生の部に二人参加させて頂きました。
バッハインヴェンションから、と、香月修先生作曲の美しいハーモニーの曲から選択での二曲の課題曲。
完璧な美しさ(きちんと、楽譜を読み込んで、自分の表現として弾ければ)を表現出来る素晴らしい課題です。
香月先生の作品からは、二人とも「森のアラベスク」を選択しましたが、イメージを膨らませる段階で
森の静けさを感じたり、リスが出てきたり、妖精が出てきたり、木漏れ日を感じたり。
楽譜に書かれた和声や織りなすメロディーは同じでも、演奏者が違えば違う物語になり、違う空間に仕上がります。
2回目の繰り返しの意味も、切ない和音の意味も、メロディーのインターバルの考え方も、演奏者によって全く違います。
これは、いつも不思議に感じることです。
私が同じことを質問しても、答えは生徒によって違うので、同じ音楽には仕上がりません。
コンクールでは、素晴らしいピアノと、素晴らしい響きの中で、伸び伸びと弾けたようで、私としてはそれだけで100パーセント満足出来ること、と思います。
加えて、当日審査員の中に作曲者の香月先生がいらっしゃり、聴いていただけたことに生徒さんは大喜びし、さらに二人とも予選通過という切符まで頂けて、本当に幸せです。
本選もドビュッシーの課題という、本当に勉強させて頂ける内容です。
頂いた機会を大切に。
全力で、今の年齢で出来る最善の演奏が出来るように。
取り組んでいきましょう。
(課題が出された香月先生の「ツグミ森の物語」。様々な様式を、美しいハーモニーを通して学べると感じます。秋の発表会でも、この曲集から生徒さんに弾いてほしいなと(^^)。
「森のアラベスク」では、生徒さんがシューマンの語法を自然な形で勉強することが出来たと思います。)