昨日は、アンサンブルvi.voceさんのコンサート。
芸術館リサイタルホールにて。
伴奏させて頂きました。
一番音楽的な楽器は、人の声。
母音の色も、子音のスピードも、出したい音の暖かさや暗さも。全て表現出来る楽器。
そんな言葉を思い出す様な、透明な合唱の響きでした。
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指揮の竹内先生の一言で、その曲の持つ意味が全て分かること。練習中に何回かありました。
ピアノの音の多さに、つい複雑で余計なことを考えてしまいますが。。「基本は、違うところにある」と、再認識する場面が多かったです。
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ピアノ調律の方が、
合唱に溶け込みつつもラインもしっかり出せる音を作って下さいました。
ゆっくり鍵盤を撫でただけでも優しく響く音。
小さくても、遠くまで届く芯のある音。
深く大きなフォルテを出しても音が割れず、合唱を邪魔せずに。安心して弾くことが出来ました。
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光、祈る気持ち。
そんな音が出せたらいいなと。
何の為に弾いているのか分からなくなり、辛くてピアノから逃げたくなった時に。
「たった一音でも良いから、納得のいく音が出せれば」と、その方法を必死で探していた頃を思い出しました。
私も、自分の言葉、自分の声としてピアノの音を出すことの出来た、演奏会でした。
素晴らしい舞台で、弾かせて頂いたことに、感謝しています。