2011-05-05 – blog – Junko Takei , Klavierstunde

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今日、ご招待を頂いたある舞台を拝見させて頂き、思ったことです。

どんなにモダンで新しい手法や、更に発展させたものを芸術として昇華させていたとしても、
古典に宿る形式や、あるしっかりとしたコンセプトを元にしているものは、やはり本物・・と感じます。

「小さな子供さんでも本物を見ておきましょう」という考え方から思うことですが、
子供のときはそのものに興味が持てなくても、将来的な洞察力に繋がるのかもしれません。

100分の内、5分でもその本質に触れたことは、例え理解が難しくとも何か心に残るのでしょうね。



後、もうひとつ思ったことは、
鑑賞者として絵や書を見る時でも、また舞台を見るときでも、CDを聞くときでも・・
人間の感情の一番底に横たわるところに語りかけるものは「凄い」ということ。。

生きていく上で知らず知らずの内に枠組み化されている「役割上」の考え方と感じ方。
「自分の本当の感情」には普段気付かず過ごしているような気がします。

感受性という言葉にも通じるかと思うのですが・・その扉を開く事が出来る意味での芸術のあり方、を改めて考えた日でした。