2011-01-24 – blog – Junko Takei , Klavierstunde

  • Eisenach(アイゼナッハ)

バッハの生地、バッハハウスのあるドイツの街です。
日本に帰る数ヶ月前に重たいリュックを背負いつつ、行った街のひとつでした。

静かなアイゼナッハの街を見下ろすヴァルトブルクの山頂に、ヴァルトブルク城があります。

昔ピアノのレッスンで「これはドイツ中世の歌がそのまま使われているんだよ」とある曲の解説で先生がおっしゃっいました。言われたときはさっぱり^^;雰囲気がつかめなかったのですが・・

「中世」のイメージとして私の中に残るお城です。

このお城に行くまでが一苦労で、発着所のバスの停留所に行ったところ「1時間半先に出るよ」とそっけなく言われて雨も降る中仕方なしに待っていました。(持っていたガイドブックの時刻表と違っていたのです;;シーズンが違ったのかもしれません)

その時は山の途中でなぜかバスの乗り換え・・他の観光客の人に傘を貸しつつ二人でぶつぶつと文句を言いながら次のバスのところまで山道を歩いた記憶があります。

ようやくお城の門に着いたにもかかわらず、やはり観光客20人ほどで1人のガイドが付きツアーでお城を回るのですよね。そこでも人数が集まるまでに雨の中30分ほど待たされ・・

さて入ろう、とした時にはもうぐったり。
今だったら的確に調べて、もっと効率よく行けたのかもしれませんが^^++



それでもお城の中に入るとその神秘的な空気に息を飲まずにはいられませんでした。

最初のいくつかの部屋の天井の低さ、時代を物語る柱。回廊から見える外の景色。
タイムスリップするとはこういうことかな、と考えながらガイドの解説を聞いていました。

お城の一角にある有名な「ルターが聖書を翻訳した部屋」の質素さ狭さには驚き、当時の不便な厳しい環境を想像してしまいました。
寒い冬はどうやって越したのでしょう。
恵まれていて何不自由のない現代で、私がこの先何か足りなくて立ち往生するとしたら「意志」と「進む力」を自分で潰している時かもしれないなと・・当時ルターの部屋を見て思ったものです。

こちらも有名な「歌合戦」の行われた部屋、また当時の音を想像できる楽器の展示もありました。

考えてみると、音楽でも脈々と伝わる歴史の一点を勉強しています。
昔の作曲家も、その又昔の故人の残したもの、歴史や文化を受け継いで創りだしていたのでしょうね。

時間と時間の合間に、最近ふと思い出したことです。