Blog/2012-04-19

2012-04-19

  • 先生

ドイツで出会い、教えて頂いていた先生。

レッスン最初の演奏でいつも緊張してかちこちになってしまう私に「本当はすべて君の中に音楽が入っているんだよ。私が何か指摘する前に。私は君の音楽を聴くもうひとつの耳でしかないんだ。自分をもっと表現してごらん」

とにこにこしながらジェスチャーを加えて言ってくれました。
その後にあったコンサートでは、初めて「自分をありのままに表現する」感覚をつかんだ気がします。

自分の力以上のことは勿論出来ませんが、自分の等身大を表現するには何が必要なのかな..とまた最近考えていて。
意識していないと、沢山の不要なものを鎧の様に付けはじめてしまいます(笑)

どの生徒にも「同士」のような目線で接していた先生。
きっと何十年経っても、心の中の大切な思い出です。