2010.12.07
2010-12-07
- 音のない空間
ドイツで私が住んでいた場所には、朝早くや夜8時以降「音を立てない」という不文律がありました。
朝早くシャワーを浴びると隣の部屋の人に迷惑がかかるのでは、とひやひやするような。
それ以外の時間帯も隣の人がいるのかいないのか、わからないほど静かだったりするのです。
あと、買い物に行くスーパーマーケットも音楽が流れていなくて、
集中して?どれにしようかなとヨーグルトを選んでいた記憶があります^^
静かで物音のしない止まった空間、精神的にぽつんと置かれてしまうと、最初は不安で不安で足元がすくわれるような気持ちになりましたが、そのうち直面して物事の根っこを見る癖が付いていったような気がします。
今は根っこまで掘り下げるだけの「音のない空間」を持っていないかもしれないな、とふと最近思いました。
情報が飛びかう現代、24時間背中を押され続けているような気持ちになると上手く解決しているつもりでも逆の問題が出てきます^^;
先日書のパーティーで会った方が「書道の静かな空間がなんともいえず好き。他では感じられない時間」とおっしゃっていました。
学ぶべき言葉だな、と聞いていました。
精神的な空間、意識して持ちたいものです。