Blog/2010-05-06

2010-05-06

  • 目に見えないもの

連休前に「差し出せる物質ではない音楽」について
大人の、もう長く音楽に携わっている生徒さんとお話をする機会がありました。


30代の留学前 音楽教室で教えていたのですが、イメージが大きく先行する音楽の価値や意味を、教えながらも確信がつかめなくて悩んでいた時期が長かったと思います。

「音楽を学ぶことは、人生を学ぶことだ」という至極真面目な、(今口に出して言うと気恥ずかしくなってしまうような言葉ですが、)考えで音楽を教えてくれたドイツの先生方や、コンサートで会って話をする一期一会の方々に、留学前の答えをもらってきたような気がしています。

目に見えて残らないものだからこそ、音楽を学ぶ人自身が本当に生かされるのかもしれません。

音楽を聴く時に 自分の耳に今でもしっかり残っている聞き分ける感覚を確かめる度、その価値の大きさに気付きます。