「今の自分の位置」を確かめる必要性は、心理学的にも言われることで。
極度の緊張状態を強いられる様な舞台でも、良い集中力を持てる子は「今、ここ」の自分に対しての観察力に優れているなと、ふと思いました。
邪念を消す術を知っています(^^)
……………
競争に勝てるうちは良いですが、それはあくまでも相対的な評価。
「人より秀でること」を価値として置いた瞬間に、目標は緊張を誘発します。
厳しい音楽の世界で生き残っている、生来の才能(音楽だけではなく、メンタルな面でも)を持った、一握りの方々。
その影に、数え切れないほどの挫折と諦めが埋もれているんだろうなと。
私もピアノ見るだけで緊張が走り、吐き気がし、蓋を開けられない時期が数年あったので。
「やっぱり弾きたい」と蚊のような…声で言えるまでに数年かかりました。
その状態に陥ってしまう原因は何だったのか、分かってはいますが、波に飲み込まれそうな自分がいます。
今、伸び伸びとステージで集中して弾ける才能豊かな生徒さんも、
将来、自分を自己肯定しながら音楽に対する努力を続けられるように。
今何をしているか、何をどう解釈しているかが全ての音楽に集中する、ところから。
そのための知識と経験を、私も積んでいければと考えています。