2013-07-03 – blog – Junko Takei , Klavierstunde

  • 須賀川のピアノ

13日に須賀川で、ブリュートナー・ピアノを弾かせて頂きます。

コンサート詳細

当時須賀川の区民で出し合ってのブリュートナー購入金額623円を、現在の貨幣価値で換算すると、6230万円になるそうです。

600万と思っていました。。桁が違います。。

先日、ピアノが置いてある北小学校に伺った際に、体育館の鍵を開けてくださったおばあちゃん、「私が子供の時にあったピアノだよ。まだ車もこの辺りに一台も走っていなかった時代」、とおっしゃっていました。

弾いてみると「ピアノの箱」が鳴っている、響いている、と感じます。
作られてから100年以上の年月を経て、楽器が遠くまで美しく響く弦楽器を思い起こすような楽器です。

競争で勝ち残っても、次から次へと新製品が出てくるのは、ものも人も同じ、という時代。1年前の出来事が風化してしまうことも。

「軸」、今書きながら連想した言葉です。
見えない大切なものを思い出させてくれる、形あるもの、と感じます。