会員ページ/2010-01-17

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  • 調性

あと1,2回ドイツ語音名の問題を書こうかとも考えています。

今日は Dur と moll の語源について・・



機会があって言及したことのある生徒さんもいらっしゃいますが・・

日本語の長調 Durは、ラテン語が語源で「硬い」
というような意味(ドイツ語では hart です。英語のhard ですね)です。

短調 moll は、「柔らかい」などの意味 (ドイツ語で weich 英語で soft でしょうか) 

です。

私はベートーヴェンのソナタのある2楽章を弾いていて、その感情に関してつかめなかった時に、音色のイメージのヒントになった知識です。

Dur moll とふたつに分けることは乱暴で、もっと複雑な感情や意味合いが入ってくるのでしょうが・・語源から発展させて膨らませると深みのある色の解釈が生まれるかもしれません。

五音音階の日本のわらべ歌は、短調に近い調べです。
落ち着く、優しい調べですね。

曲を弾く時に、その感情に自分を持っていくことは基本です。
ピアノの前で演じてもいいと考えると楽しいかもしれません^^

長調、短調の曲の性格を考える時に参考にして頂ければ・・と思います。