- 拍子
拍子記号は、曲の最初に書かれています。(シャープなどの調子記号がある場合は、その後です)
4分の4拍子、4分の3拍子、などの考え方は初歩段階で学びます。
拍子には大きく分けて 2拍子、3拍子があり、それぞれ強拍、弱拍がありますね。
この拍子感には、言語の持つ感覚が関連している、という考え方があります。
私がドイツで最初に習ったハンブルグの先生からは、その感覚がつかめるまで長い間それだけを…言われ続けました。
その先生もおっしゃっていたことで、ドイツの初歩的な音楽書にも書かれていることなのですが・・よく使われる言葉や名前で「自然な拍子感」を得ましょう、という考えです。
2拍子では 例えば Boris {ボリス }(Bo が強拍となり、少し長くなります)
3拍子では Claudia {クラウディア}(Clau が強拍です)
言葉の中に大きなアクセントや抑揚、長い音と短い音(長母音、短母音がありますね)
のあることが日本語との違いかもしれません。(ヤマハと言ったときに、ヤマーハなのか、ヤーマハなのか・・と質問されたことがあります。 全部同じ長さで均一だと説明すると、それは変わってる^^;と言われ、なるほどと感じました)
メトロノームではすべての拍が均一になりますが、実際は重みの移動という感覚が伴うので、微妙に強拍が長い・・です。(もちろん、まずメトロノームを使って均一な指の運びを訓練しますが)
メヌエットなど踊りの曲を弾くと、拍の重みから生じる拍子感という考えなしでは不自然になってしまいますが・・すべてのパターンで当てはめようとしますと無理も生じますので、練習に際して頭に入れて表現方法のひとつとして使っていただくと良いかな、と思います。