ドイツで留学時に同じ先生のクラスで学んだ友人が、教授になりました。
当時から才能に溢れ、謙虚で努力家で、逞しく道を切り拓いていく、内面の強さを持った素敵な人でした。
長い人生を考えると、私の留学は短い期間でしたが。若く感受性が豊かだったのでしょうか。その鮮明な記憶は色褪せません。
十年毎、振り返るとあっという間。私は確実に老いていくという実感が湧くのも「もうそんな年月が経ったのか」と驚く時です。プラスでもマイナスでもなく。
強く心に残った感情を伴う記憶は、長い年月が経ったあとの現在の目の前の風景も 変える力があります。音楽、芸術を知ることが出来、そして音楽に時間を費やしてきたこと。この上なく幸せと感じた日です。
